~夏期合宿を終えて~
始まる前は長いようで、終わってみれば短い4日間でした。
帰りのバスで、まだまだ頑張れる!合宿おわってほしくない!と熱が冷めきらない様子の子が多かったので、全体的に満足してくれたのではないかなと思います。
合宿で一番印象的だったのは、やはり「帰れま10」というイベントでしょうか。
事前に出題された問題を練習し、同じ形式の問題をすべて正解するまで帰れないという内容なのですが、問題によっては難易度が高く、しっかりとした準備が求められます。
当然、当日までにしっかりと準備をした子は、一発で合格し、清々しい表情でお風呂へ向かえるのですが、そうでない子は下手をするといつまでも取り残されます。
合宿が始まるまでに、「このままではヤバい」と思った子は、空き時間などに練習し、先生に質問をして、当日までに仕上げてくるのですが、「たぶん、大丈夫だろう」と、高を括り、大して準備をして来なかった子も何人かいました。
1日目の算数、70%ぐらいの生徒は一発合格でした。少し準備不足だった子らも、補習後、2回目で合格していました。ですが、3回目以降いつまでも取り残される子もおり、途中で泣き出してしまう光景も見受けられました。それでも合格できず、次の日に持ち越した子も数名いました。
2日目の理科、90%ぐらいの生徒が一発合格でした。前日で一発合格できなかった子は相当悔しかったのでしょう、2日間の空き時間に必死に準備をしていました。「ついにやった!」と満足げな顔で、合格の報告に来てくれました。2回目以降も、前日よりスムーズに終えることができました。
合宿後の初の授業日、また「帰れま10」を別の単元でやろうかと、半分冗談で提案すると、ほとんどの生徒が乗り気でした。2日間の「帰れま10」の様子を見たところ、生徒によっては相当苦労していたため、二度とやりたくないと言い出すかと思ったので正直意外な反応でした。次こそは「一発合格したい!」という気持ちからなのか、単にテスト形式のほうがやる気が出るからなのか分かりませんが、合宿で成長したなと感じる瞬間でした。
また同時に、生徒たちは「鍛えられたい」という願望が潜在的にあるのかなと感じました。人はできることが増えると、どんな内容であれ単純に嬉しいものなのでしょう。できるようになるまでには苦痛だが、それ以上に、それを乗り越えてできる喜びを実感できるなら頑張れると、生徒たちに伝えられた気がします。