<今後の予定>
11月27日(日)奈良女子大附中そっくり模試(奈良県コンベンションセンター)
12月3日(土)実力テスト(小学生)
12月4日(日)大教大附天王寺中そっくり模試(明星中学校)
12月4日(日)実力テスト(中学生)
11月も半ばになり、肌寒い時期がやってきました。受験生たちも、本格的に自分の志望校を決定しなければなりません。
10月30日には中学入試説明会を、11月6日に高校入試説明会を行い、入試に関する情報や対策方法をご説明させていただきました。受験生たちが、いつも以上に緊張感を持って話を聞いていたのが印象に残っています。現在の自分の課題や、これから何をすべきかなど、今一度考えなおす機会になったのではないでしょうか。
しかし、その一方で、11月はメンタルが心配になってくる時期でもあります。
現在の自分の状況や、やるべきことを考えていくと必要以上に不安が膨れ上がるのでしょう。特に、今までずっと頑張ってきたにも関わらず、模試ではC・D判定であったり、できると思っていた単元であまり点が取れていなかったりすると、やるせなくなるのは容易に想像できます。受験までの日数が差し迫るほど焦って逆に何もできなくなる子も、もしかしたらいるかもしれません。頭に心配事が浮かぶと脳がそちらに処理能力を使い、勉強に集中できなくなるからです。冬期講習になると、授業数も増え余計なことを考える余裕もなくなりますが、ある程度自由な時間がある今だからこそ、不安な気持ちになりやすいのかもしれません。
不安を完全に解消する方法はありませんが、不安を軽減する方法はいくつか紹介できます。
まず、自分が何に対して不安を思っているか紙にすべて書き出してください。いわゆる筆記開示というカウンセリングで使われてきた心理療法です。ネガティブな情報を外に吐き出すことで客観性が生まれ問題への対処がしやすくなります。筆記開示は長期間続けるほうが効果は上がると言われており、4週間程度、毎晩寝る前の8分間ほどやるのが特に効果的なようです。
また、自分の能力や才能に勝手に限界を決めないことです。毎回模試で上位にランクインする子は元々自分より賢くて、能力があるからだと思いこんでいませんか?そこにどうしようもない埋められない差があり、絶対に勝てないと思っている限り、不安は消えません。結果を出している子たちは絶対に努力しています。ただ、他の子たちとの違いがあるとするなら、「選択」と「戦略」がしっかりしているからです。「毎週〇曜の夜は空いているので、~時から~時までは絶対に勉強をし、他のことは一切しない。」と決断することや、「過去問をやっていると~の単元から毎年問題を出してくるので、まず~の単元を重点的に勉強しよう。」のように考えて自分なりの対策を立てることが出来ているので、着実に成長して結果を残せるのです。ですから、自分の能力に限界を引かず、いま自分が何をしなければならないか書き出して、そこから何をするかを「選択」し、「戦略」を立て「実行」することにだけに集中してください。そうすれば自ずと根拠のない不安は消えていくはずです。
11月27日の奈良女子大附中そっくり模試を始め、実力テストなども立て続けに実施される時期でもあるので、身体的な体調だけでなく、メンタル的なコンディションにも気を付けてテストに臨んでいただければと思います。