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奈良女子大学附属中等教育学校 令和5年入試を占う②
奈良女子大学附属中等教育学校

前回のブログでご確認いただいた受験者数と合格者数の推移を再度ご確認ください。

前回は合格者数の減少についてお話しさせていただきましたが、今回は受験者数に注目したいと思います。少子化の影響で受験者数が減少傾向にあるのは、多くの学校で見受けられる現象です。奈良女も例外では無く、10年以上前と比べるとかなり減少しています。

このような状況下において令和4年の奈良女入試は、驚くべきものでした。男女とも前年を上回る受験者となり、特に男子においては直近6年間で最も多い人数となりました。この動きは令和4年だけのものなのか?または、ある程度、継続的なものなのかが気になるところです。

駸々堂テストの直近3年間を比較してみます。第2回から第5回までの4回のテストに注目し、奈良女子大附中を第1志望にしている生徒の人数とその子たちの偏差値の平均値を年度ごとに算出し、男女別に比較してみました。

人数も偏差値も今年が最も多くなっています。(しかも僅差ではない状態で・・・)

これには驚きました。

大手塾の生徒は駸々堂を受けていないことが多く、このデータだけで断定することなどできませんが、令和5年の男子入試は難しくなりそうな気配です。受験者数が増加し、合否のボーダーラインも上がりそうな勢いです。

女子も男子と同じような流れにありますが、人数が大きく伸びているのに対し、受験者の偏差値は例年とあまり変わっておらず、男子ほど難化しそうな勢いは感じられません。(男女の偏差値がここ数年接近してきたことに注目です。)

ご存知のように奈良女入試は、表現力が問われます。答えよりプロセスが重視される入試となります。ですので、駸々堂テストの偏差値分布で合否ラインの特定は難しいところがあります。偏差値70近い生徒が不合格となり、私どもの生徒のように偏差値55前後の生徒が多く合格するということがおこるのはこのためです。この辺りを踏まえて合否結果(駸々堂受験者)をご覧ください。

男子は、「偏差値60」このラインを超えていて、表現力が一定程度備わっていることが合格の目安になってくると言えそうです。

駸々堂テストは連絡進学入試の生徒も受けますが、一般生と区別できていません。附小生はテスト科目が国算の2教科のため、全科の偏差値は伸びず、低い偏差値での合格となってしまいます。男女とも合格者の偏差値平均が下がっており、易しくなっているように見えているのはこのためで、実際とは少し乖離しています。

女子は「偏差値63」の学力を持ち、一定程度の表現力を保持していることが、合格の目安になりそうです。

 

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