まず初めに、H.29入試を振り返ってみたいと思います。
大教大平野中学は、募集人数が120人となっており、他の国立中学とほぼ同じなのですが、この人数には、附属小学校からの連絡進学希望者を含んでいます。
連絡進学希望者数は、年度によって異なるのですが、H.29入試では、男子35名、女子45名でしたので、一般入試の合格者は、男子17名、女子23名と少なくなり、男女の人数差はあるものの、合計120名ピッタリ!となっています。
附属平野中学のH.29入試の願書提出日は、12月26.27日でしたので年内に志願者数は確定します。ただ、この人数は鵜呑みにはできません。というのも、1次試験の入試日が、1月21日で、これは、附属天王寺中入試の合格発表の翌日になっているからです。
附属平野中学を天王寺中学の押さえに位置づけている受験生はとても多く、このような受験生は、天王寺中学の合格を勝ち取れば、平野中学の受験を欠席します。(平野中学に合格してしまうと、平野中学に進学しなければならないからです。)よって、志願者数と受験者数は大きく異なります。
志望者数 | 受験者数 | |
男子 | 154名 | 82名 |
女子 | 170名 | 96名 |
まず、1次試験が行われます。1次試験は、国算の2教科で、男女とも受験者の6割ほどが合格します。合格発表の後、直ちに合格者集会が行われ、2次試験の説明と併せて、再度、完全専願制であることの念押しが行われます。ここで、入学辞退者や気持ちの整理がついていない生徒が抜けてしまいます。1次合格者と2次テスト受験者に差が生まれるのはこのためです。
1次合格者 | 2次受験者 | |
男子 | 52名 | 35名 |
女子 | 61名 | 49名 |
2次試験は、理科、社会、面接(ディベート)となっており、男女とも約5割の人数が合格します。最終的な合格者数は、男子17名、女子23名で先にお伝えしたとおりになります。
このなんともいえない面倒臭さ感が、附属平野中学の入試の特徴といえるかもしれません。
でも入学するととても良い学校であることに気づくと思います。附属天王寺中学が、「SSH」であるのに対し、附属平野中学は、「SGH」を取り入れており、独自の方向性もしっかり示せています。
では、実際の入試レベルはどうだったんでしょうか?次回のブログではこの辺りに的を縛ってみたいと思います。