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【ひのき塾 北見の教育エッセイ】 第4回 奈良 教室

2024.06.05 お知らせ

【ひのき塾 北見の教育エッセイ】 

 

〔第4回〕 テストの位置づけ

 

唐突ですが、保護者の皆様に質問です。

「テストはなぜ受けなければいけないの?」とお子様に質問されたらどう答えますか。

私は教師生活30年になりますが、今まで子どもたちに質問された記憶がありません。

友だち同士で、もしくはご家庭で、そういう質問はあったかもしれませんが、面と向かって訊かれたことがないのです。

それでも、答えは用意しています。

「自分を信じるための道具だよ。」と。

 

いい点を取れた子は、自分の今の能力に核心を持ちます。

いい点を取るために、事前の準備を丁寧に積み重ねてきた子は、自分の継続力に自信が持てます。

いい点ではなかったものの、前回よりよかった子は、自分の生活や意識を変えたことが好結果を生んだのだと気づきます。

いい点が取れなかった子は、それでも問題用紙を見ると、惜しいところがたくさんあったりします。

前回より大きく下がってしまった子は、その原因を確認し、次善策を一緒に考えます。

 

テストが何のためにあるのか、その説明は抽象的で難しくとも、テストを通して自分の生き方に自信を持ってもらいたいと思っています。

そのために私たち教師は子どもたちを励まし続けています。

また次もテストを受けたいと思ってもらいたい。

そして、子どもたちによりよき道を歩んでもらいたい。

子どもたちの可能性の幅を拡げるのがテストです。

 

きちんとテスト勉強をしてこなかった。

そんなときは、誰でもテストを受けるのが嫌であったり、受けたとしても結果が返ってくることに不安を覚えていることでしょう。

テストが楽しみという子はそれほどたくさんいないと思います。

それでも、子どもたちはテストを受けてくれるのですから、返ってきた結果、しかも、その数値だけを見て、私たち教師が子どもたちに説教をするのでは教えるプロとは言えません。

(むしろ、反省すべきは私たちの方かもしれません。)

テストは、受けてくれるだけでもありがたいものです。

ならば、どのような結果であれ、「次も受けたい」「次こそは頑張りたい」と前を向いてもらえるように、テスト結果を見ながら具体的にアドバイスをしていきたいと常々思っております。

 

おそらく、今の子どもたちも、(多少、形が替わるでしょうが)中学・高校・大学・就職・資格・昇進…と幾多の試験に臨む人生を歩んでいくのでしょう。

だからこそ、テスト人生の始まりと言える小学生のうちに、テストは自分の能力を伸ばす前向きなイベントと捉えてもらいたいのです。

 

 

さて、ここからは具体的な話です。

ひのき塾の塾生が受けるテストは、主に以下の4つです。

 

①単元テスト(小テスト)

②実力テスト

③そっくり模試

④駸々堂学力テスト

 

どのように臨むべきか、簡潔に箇条書きします。

 

①単元テスト(小テスト)

・範囲が狭いため、事前に学習を進めやすい。

・毎回の単元テストを丁寧に取り組むことにより、範囲の広い実力テスト勉強で困らなくなる。

・単元テスト開始まで、直前を含め、準備に励む姿勢を身につける。

・単元テストを通して、テストは時間との闘いであることを意識づける。

・わからなかった問題、不安な問題は、テスト後すぐにテキストなどで確認をする。

・間違えた問題は全て解き直す。 ※保護者、先生に質問してもいい。

・小テストは、ファイリングする、ノートに貼付するなど、振り返りのために取っておく。

 

②実力テスト

・クラス替えの判定材料にもなるため、多くの子が力を入れるテスト。

・テスト1か月くらい前にテスト範囲が掲示されるので、まずはそれを書き写す。

・テスト範囲を書き写しながら、1か月で何をすればいいのか作戦を立てる。

・初めの2週間は、算数の解き直しを進めてみる。

・後の2週間は、(小5、小6の場合)暗記の多い理科や社会に注力する。

・テキストの演習問題を使うのか、授業ノートやプリントで進めるのか、方法を事前に決めておく。

・テスト当日は、30分ほど前に入室し、最終確認をする。休憩時間も然り。

・国語は、すぐに答えを出せる漢字や語句を初めに解く。

・算数は時間との闘い。前半の計算や基本問題をどれだけミスなく、時間効率よく折り返せるか。途中式を書き残すこと。

・理科、社会は用語を問われることも多いので漢字をしっかりと覚えてくる。

・記号問題は、どれを選んだのか、どれは違うと判断したのか、必ず印をつける。そして、必ず埋める。

・人が採点するので、粗雑な字を書いていないか気を付ける。

・個票を受け取るまで期間が空くので、準備にフォーカスしたテストであると捉える。

 

③そっくり模試(小5、小6)

・事前のテスト対策がしづらいテスト種。内容も難しめなので事後の振り返りに力を入れる。

・塾外で受験するので、腕時計を忘れないこと。

・受験のあったその日のうちにYoutube動画を視聴する。

 とくに国語と算数は何度も止めて理解を優先する。

・10日~14日後に個票と答案用紙が返ってくるので、返却後、もう一度Youtube動画を見ながら自分の答案用紙に模範解答を書き入れてみる。

・入試直前に解き直すと効果的(小6)なので、こちらもファイリングしておく。

・難しい問題が多いが、難しいことにチャレンジすることで、それまで難しいと思っていた問題が簡単に解けることもある。

 問題数が限定されているので、解き直しに注力する。

 

④駸々堂学力テスト(小5、小6)

・多くの問題が既習単元をもとに作られているので、他会場でのテスト慣れだけでなく、やり直しをすることで、素早く復習ができる。

・塾外で受験するので、腕時計を忘れないこと。

・テスト当日までのテスト勉強が今までの復習となる。

・駸々堂HPより塾コード(G06400)を入力して申し込んでくだされば、当塾も申込確認ができるので、1年前の過去問をお渡しします。

 事前練習にご利用ください。 ※〆切近くで申し込まれた場合は、その旨を教室担当にお伝えください。

・テスト終了と同時に模範解答が配布される。持ち帰った問題用紙と照らし合わせて自己採点(当日が望ましい)をする。

 そのため、受験時間内に、問題用紙に自分の答案を書き写さなければいけない。

・自己採点のあと、気になる問題、解けそうで解けなかった問題など、個々の状況に合わせてやり直しをする。

 この作業が駸々堂の最大の利点。自己採点・やり直しをその日のうちに終わらせることで、翌日からは普段の学習に戻れる。

・志望校判定は参考程度にする。

・偏差値も同様。良ければ喜び、思わしくなければ次善策を立てる資料と捉える。

 

 

他にも、テストの受け方など、子どもたちに伝えたいことはたくさんありますが、それは、テストという現場で(子どもたちに)繰り返し伝えていきます。

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