秋分の日が過ぎ、日没も早くなって秋の深まりを感じる季節となりました。10月に入ると入試本番までいよいよ「100日」を切ります。
【受験とスポーツの決定的な違い】
「スポーツと受験はよく似ている」と言われますが、長距離走をやっていた自分の感覚からすると、一つだけ決定的に違うところがあります。それは、「追いかける展開」の精神的負担です。スポーツでは「前を追う展開」の方が展開を作りやすいこともありますが、受験においては「追いかける側」ほど精神的に苦しく、リスクが高いものはありません。受験においては「先行逃げ切り(先手必勝)」が有利になります。
さて今回は、この「先行逃げ切り」をテーマに、各学年の2学期中盤から後半にやるべきことをまとめました。
10月に入ると入試本番までいよいよ「100日」を切ります。カウントダウンが進むにつれて、ご家庭での不安や焦りも大きくなってくる頃ではないでしょうか。しかし、その不安を払拭する方法はただ一つ。「自分の手で問題を解き、自信を積み重ねること」しかありません。
①受験学年(小6・中3)、②小学4年生・5年生、③中学1年生・2年生の3部に分けております。
≪①:受験学年 小学6年生/中学3年生≫
【小学6年生の皆さん】
では、ここからの3ヶ月でどうやって得点力を跳ね上げるか。その最大の鍵となるのが【過去問演習(私立中学校)によるアウトプット】です。ここで、「国立中(あるいは県立)が第一志望なのに、なぜ私立の過去問なのか?」と思われるかもしれません。しかし、これには明確な理由があります。
①【スピードと処理量の強化】
私立特有の豊富な問題量と時間制限に慣れることで、本番での「時間のゆとり」を生み出します。
②【知識の完全網羅(地力の底上げ)】
語句・漢字の表記ミスも含め、曖昧な知識を削ぎ落とす最高のアップデートになります。
どれだけ高い思考力(国立対策)を求めても、知識の土台が揺らいでいては安定した得点は望めません。特に10月〜11月の2ヶ月間は、私立過去問を活用して理科・社会の知識を完璧に固め、全体の総点を引き上げる絶好の機会です。この時期の「丁寧な直し作業」と「1問・1点へのこだわり」が、本番での1点に直結します。1回ごとの演習を雑にこなすことなく、弱点を1つずつ潰して本番への確固たる自信に変えていきましょう。
※【中学3年生の皆さん】
そして、これは中学3年生の皆さんも時期がズレるだけで同じです。中学生の皆さんは、2月末頃に県立入試があるので実際は11〜12月頃から私立の赤本を解いていきます。ということは、この12月までに何をするかとなったら、もちろん定期テストで点数をとって内申点を……。それもありますが、1・2年生内容の復習を細かく挟みながら勉強をしていくというのが大事です。入試問題の半分以上は1・2年生の内容です。
≪②:5年生の保護者の方へ≫
まずは外部の皆様……今年の〇〇教室ですが、5年生クラスはありがたいことに非常に多くの生徒にお通いいただいております。当教室では一人ひとりに目が行き届く指導体制を最優先としております。そのため、今後の受け入れ可能枠(座席)は【残りわずか】となっております。新学年に向けた通塾・受験対策をご検討中の方は、ぜひお早めにご相談ください。さて、ここからは塾生も含みます。残り5ヶ月ほどの流れを少し確認していきましょう。
11月 模試
12月 実力テスト、模試、冬期講習開始
1月 冬期講習・合宿 ※6年生は受験開始。来年は自分たちの番です。
2月 中旬〜下旬で新学年へ
思っているよりも予定が詰まっていないように思えますか?実を言うと、夏休みなどの長期休みを除くと、5年生のこの時期が実は一番時間を取ることができます。裏を返せば周りと一番差がつく/つけられる時期でもあります。じゃあ何をするか?簡単です。受験をするにあたって、今できること/できないことの把握、そして5年生までの内容をしっかりと定着させていくこと、です。特に5年生の2学期でやっていくことは算数と暗記系です。
【なぜ暗記系を「今」?】
そう思いますよね。暗記系は受験直前でもいいように思えますよね。それも間違いではありません。ではなぜ暗記系を「今」なのか?理科が生物分野、化学分野(難しい計算がない)、社会が地理分野だから、です。6年になるとそうそう時間をガッツリ取るのは難しくなります。だからこそ今のうちに知識の貯金を蓄えて、差をつけておく、と言うことです。
≪③:中学1年生・2年生の皆さんへ≫
高校受験において、中学3年生になってから焦るご家庭と、余裕をもって志望校に合格するご家庭の差はどこで生まれるか?それは「中学1年生・中学2年生の学習内容がどれだけ定着しているか」になります。公立高校入試・私立高校入試を問わず、入試問題の半分以上(場合によっては約7割〜8割近く)は、「中学1年生・2年生の範囲」から出題されます。中3で習う内容は、その土台の上に成り立つ応用でしかありません。「定期テスト前だけ勉強して、終わったら忘れる」というサイクルを繰り返していると、中3の部活引退後に「全範囲の復習」という途方もない壁にぶち当たることになります。だからこそ、今の時期(秋〜冬)にやるべきことは明確です。
- 【定期テスト対策】で学校の内申点(通知表)をしっかり確保する
- 【これまでの復習】で「分かったつもり」の抜け漏れを今のうちに埋める
中3になってから「追いかける展開」にするのか、今から「先行して有利に立つ」のか。高校受験の勝負は、もうすでに始まっています。新学年・新中3に向けた学習相談や、現在の学力診断も随時受け付けております。「まだ中1・中2だから…」と油断せず、ぜひ一度お気軽にご相談ください。
最後に……【国立中の皆さんへ】
合格しているからこそ「驕り」と「プライド」を捨てましょう。
「連絡進学があるから自分たちは関係ない」と思っていてはいけません。国立・私立・公立、どこの中学校も、中学校で習う範囲は同じです。それを疎かにすると受験がないからこそそれを測る機会・確認する機会がないのでわかりません。塾の実力テスト・外部の模試を利用して、「今の自分はどれぐらいの位置なのか?」をしっかりと把握して勉強に取り組みましょう。























