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大阪教育大附属天王寺中学校 令和8年度入試を占う①
大阪教育大学附属天王寺中学校

大教大附属天王寺中学校(以下、附天中)の令和8年度入試は、2つの大きな変革のもとで行われます。

1つ目の変革・・・大教大附属池田中学校(以下、附池中)の入試日が、解禁日初日に設定され附天中と同一日となった。

2つ目の変革・・・募集人数が108名となり令和7年対比で36名減少した。

この2つの変革は附天中入試に大きな影響を及ぼします。まずは1つ目の変革から分析してみましょう。

附池中は試験科目が国語・算数・作文となっており附天中に比べスマートで受験しやすい科目設定になっています。理科社会に苦手意識がある人には親近感が得られます。また、1次・2次に分かれておらず1月17日だけで完結するところも受けやすく感じる点です。ただ、最大の懸案事項は学校が遠いということです。附池中の指定では、自宅から阪急池田駅まで70分で通える範囲となっています。うまく乗り継いで京橋から40分、上本町から60分、天王寺から45分となっていますので、ここに自宅から最寄り駅までの時間を加えて70分以内となると大阪市内でも限られてくるかもしれません。このことから、附天中受験者の多くが附池中に流れるとは考えにくいですが、一定数は附池中受験を希望すると思います。附池中にとってみれば、解禁日初日に持ってくることで附池中第一志望生を固めることができ、うまくいけば受験者数の向上を見込めるかもしれません。

問題は、2つ目の変革です。36名の減少に伴い令和8年度から中学1年生は3クラス編成となります。(D組(ダー組)が無くなるのは個人的にさみしく感じます。)ここで「4クラスが3クラスになるから合格者が4分の3になるのか」という考えはちょっと危険です。36名の減少はそのほとんどが一般入試からとなるのです。令和7年入試では、合格者144名のうち附属小学校からの内部進学は29名でしたので、一般入試の合格者数は115名となります。令和7年入試をベースに令和8年入試を占うと、合格者数が36名減少されることによりその人数は79名となります。令和7年入試の79÷115=約70%となり、その厳しさを感じます。また、一般入試合格者の男女比は、例年およそ6:5であることから、ここから令和8年入試の合格者数は、男子43名・女子36名と予測できます。さらに、令和7年の受験者をベースに附池中への流出を5%と想定すると、男子の受験者数は128名、女子は132名なります。よって令和8年入試の競争倍率は、男子2.98倍 女子3.67倍と予測できます。これは、令和7年と比較すると、男子2.01➡2.98 女子2.90➡3.67 となっており厳しくなることは避けられそうにありませんが、実際にどの程度の厳しさなのでしょうか。過去の入試と比較してみましょう。

少子化や私立高校無償化の影響で受験者数は、減少傾向にあることがあきらかで募集人数の減少は仕方ないのかなとおもえます。ただ、競争倍率に目を向けてみると、男子の2.98倍は令和7年から見ると難しく思えますが、直近6年間ベースでみると決して高いものではありません。それに対し、女子の3.67倍は直近6年間の中でも高い方の値ですが、国立中受験の女子の倍率としては、想定内と言える範囲だと思います。もちろん12月1日より始まっているweb出願での出願者数によって予想は変動しますが、大きく変わることは無いと思います。

近年易しく感じるようになってきた附天中入試が、もとに戻るように感じます。

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