附天中そっくり模試 6月6日(日)申し込み受付中!
コロナ禍のため、縮小して行われることになったR.3入試ですが、その概要をまとめてみます。
① 副教科実技テストを取り止め、1次と2次の2日間入試から、1次のみの1日入試へ。
② テスト科目は、国算理社の4教科入試となり、各教科とも、テスト時間を30分でそろえ、配点も4科均等の100点満点とする。
となりました。特に注目すべきは算数で、今まで40分であったテスト時間が30分に短縮されたため、問題数を減らし、テスト問題を易しくするという発表がなされました。実際には、どの程度易しくなるのかはわかりませんが、本来なら別に触れなくてもいい部分である、問題の難易度について、あえて言及するということは、かなり易しくなって高得点の争いになるのかなと予測できます。このようなときは、少しのミスも許されないという傾向がより強くなります。
先日、願書の提出が行われました。
男子206名 女子204名 という出願者数で、例年通りの合格者数(男子62名 女子47名)を見込んだ場合の競争倍率は、男子3.32倍、女子4.34倍となります。
この数値を、例年と比較してみます。
まず、男子からです。男子の出願者数が女子より多くなることは、H.27年度入試以来6年ぶりのことでとても珍しいことです。(この年の男子の倍率は、3.44倍でした。)競争率の5年変化をあげてみますと、
3.18 ⇒ 2.66 ⇒ 2.54 ⇒ 2.76 ⇒ 3.32
直近5年間で今年が最も高い数値と言えます。
では、ここまで男子が増えた理由はどこにあるのでしょうか。
真っ先に思い浮かぶのは、
≪副教科実技テストが無くなったことにより受けやすくなった。≫
ということです。昨年、京都教育大附属桃山中が副教科実技を入試科目から外したところ、受験者数が急増した。ということからも納得しやすい理由ではあると思うのですが、それだけではないような感じもします。
≪神戸大附属中学との併願が可能になった。≫
例年は、神戸大附中の入試日が、附天中入試の2次試験日と重なっていたため、併願は不可能だったのですが、今年は附天中が2次入試を行わないため、併願が可能となりました。三ノ宮近郊から大阪寄りにお住いの方にとって、附天中は十分通学圏に入ってきます。この方々が、附天中を併願校に選ぶことは十二分に考えられることです。
≪附天中の男子人気が上がって来ている。≫
実は、附天中の男子人気が昨年から上がって来ています。女子と比較しても明らかに上がってきています。
駸々堂テストのデータをご紹介します。
駸々堂テストで附天中を第1志望にしている男子の人数の3年間の推移を表しています。
入試要項の変更が発表されたのが、9月下旬でしたので、
男子出願者数の増加が、要綱の変更だけではないことがわかります。
さらに注目すべきは、増えている生徒の学力層です。
男子人気が学力上位層で広がっていることをうかがい知れるデータです。第3回から第5回まで、すべてにおいて人数がふえており、平均偏差値が最も高くなっています。
附天中男子のR.3入試は手強くなりそうです。