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大阪教育大学附属天王寺中学校 令和5年入試を占う①
大阪教育大学附属天王寺中学校

今春2次試験の実施方法を大きく変更した附天中ですが、

教科横断型の検査テストへの変更によって、どのよう変化が起こったのか?

令和5年入試は、どのような様相を示すのか?

この2点について検証してみたいと思います。

まずは、令和4年入試を振り返ってみます。以下のグラフは、直近の受験者数と合格者数の変化を男女別に表したものです。

男子ですが、近年で最小の受験者数となったH.31年入試からV字回復を果たし、R.3年入試では女子の受験者数に迫るほどの勢いでしたが、R.4年入試は受験者数が減少し、結果的に元に戻ってしまった感があります。合格者数は、ここ数年ずっと安定しており62名±1名となっています。女子は割と変動していることから、「奈良女とは対照的だな」との印象を受けます。受験者数が減っても、その減少者が成績下位層を中心としたものであれば、入試の難易度はさほど変動しませんが、R.4年入試では、成績上位層も含め満遍なく減少していたようで、R.3入試に比べ少し易しかった印象を受けました。

女子についてですが、附属小学校からの連絡進学希望者が男子に比べ多いこともあり、例年女子の合格者数は、男子の約75%というのが通例です。R.3入試の53名は、特別な事例と判断するのが妥当だと考えます。R.4年の女子入試は、3年ぶりに受験者数が200名を超え、昨年に比べ活況づきましたが、合格者数は例年並みに戻ってしまいました。その結果、女子の受験生にとっては厳しい入試となり、結果的に昨年に比べ難化したとの印象を受けました。

次に、競争倍率に注目してみましょう。

H.31年入試から3年かけて縮まっていた男女差でしたが、今春入試では大きく反発したような印象を受けました。このことからもわかるように

新しく導入した検査テストを、「男子はどちらかというと敬遠し、女子は肯定的に捉えた。」とみることができると思います。

この流れが、合否のボーダーラインにどのような影響を与えたのでしょうか。駸々堂テストの結果を男女別にまとめてみました。

駸々堂テストは、連絡進学と一般入試を分けて処理をしていないので連絡進学の合格者が少なからず含まれています。よって一般入試だけの合格者平均はもっと上がってきます。注目したいのは、偏差値59以上の生徒から不合格者がカウントされていない点です。もちろん全数調査ではないので、偏差値59以上の生徒が全員合格しているわけではないのですが、奈良女に比べボーダーラインがはっきり出るのが附天中の特徴とも言えます。

女子も男子と同じく、連絡進学者を少なからず含んでいますので、一般入試だけの合格者平均はもっと上がってくると思えます。男女を比較するとやはり女子の難しさが際立ってきます。不合格者の出方を注目しながら、合格者との兼ね合いを考えていくと、R.4年入試の女子のボーダーラインは、偏差値61とみるのが妥当なラインではないかと考えます。

この流れを受けて、R.5入試はどのような様相を示すのでしょうか?

次回のブログではこの辺りに踏み込んでみたいと思います。

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